こんにちは、沼田です。
本記事は、このサイトのコンセプトをお伝えします。
私がこのサイトを立ち上げた思い、そして、このサイトを訪れてくださったみなさんに何をお伝えしたいのか。
もし、宜しければ最後までお読みください。
「ちょっと待って!」理想の教師生活は待っているの?
1しんどい・・・くたくたの日々
結論からお伝えします。
私たちは平均10~12時間、1日働いています。新卒時代は15時間働くのが当たり前でした。
「なんで、俺は1日で2日分働いているんだろう・・・」
そう思わざるえない日々でした。
朝の7~8時ころには出勤をして夜19時頃まで仕事をする。(ベテランの先生になれば18時ころ退勤する方もいます。後細説明します。)新卒時代は、22~23時まで残って仕事をしていました。
休憩時間は一応ありますが、6年間働いていて、休憩時間に休憩している人を一人も見たことがありません。(休憩するなら早く帰りたい)
子どもがいる時間はトイレに行ったりお茶を飲んだりする時間も全くありません。
「えっそんなに!?どんな仕事をしているの?」
そう、思われた方もいると思います。
先生の仕事は、実は沢山あります。
例 職員会議、部会打ち合わせ、保護者対応、学年打ち合わせ、研修、各種調査依頼←膨大
これらの共通点にお気づきになりますか。
そうです。全て、一人ではできない仕事です。先生方が集まっている時にしかできない内容なのです。よってこれらの仕事は最優先事項として取り組まないといけません。
そして、これらの仕事が終わるのは、放課後~17時です。(遅い時は18時ころまで)
つまり、これ以外の個人的な仕事は全て勤務時間外に行わなくてはいけません。
例 宿題の○付け 配布手紙の作成、家庭への連絡、行事の準備、提出物の確認・・・
ここまで、どのように感じられたでしょうか。
さらに悲しいことに、これらの中には、教師の仕事として認められていないものもあります。例えば、宿題の付けや保護者対応の時間、給料は発生していません。そして何より驚きなのは、子供の相談を聞いている時間も教師の自主的努力行為として扱われています。
つまり、子どもの相談を聞く事は教師の仕事として、認められていません。
詳しくはこちら→https://www.chunichi.co.jp/article/559176
「ちょっと待って!」
当時は、こんなことを考えている余裕はありませんでしたが、今振り返ると、「ちょっと待って!」と言わずにいられません。
2もう、いやだ・・・授業が上手くいかない日々
このように仕事を進めていると、「授業準備」をする時間の優先順位は一番い低くなっていきます。なぜなら、学校全体の動きに迷惑が掛からないからです。準備が遅れても困るのは自分だけです。信じられないことかもしれませんが、このように回さないと、自分の身を守れません。(体を壊します。)
しかし、待ってください。授業の準備が不十分で困るのは自分だけでしょうか。
そうなんです、違うはずです。その授業を受けている子どもたちがいます。とりわけ勉強のできない子にとっては準備不足の授業で内容を理解することは難しいです。もっと、準備を丁寧に行い、一つ一つの内容を分かりやすくしてあげる必要があります。
「えっ・・・子どもが可哀そう・・・」
そう、思われた方もいらっしゃると思います。はい・・その通りです。その通りであり、私たち多くの教師もそのように感じています。
みんな分かっているのです。しかし、何かを削らなければ自分の身が持ちません。中には家庭があったり、介護があったり、など様々なやるべきことがあります。勤務時間を必死にこなしても時間が足りません。
さて、話をもどします。子どもたちにとっての学校生活で最も長い時間を割くものはなんでしょうか。
そうです、授業の時間です。1日のうちの8割以上、子どもたちは授業を受けて過ごします。その授業が分からなくて、面白くなくて、退屈な時間が続いたら子どもはどうなるでしょうか。
その通りです。子どもはやる気を失い、時には退屈な時間に我慢できずに暴れてしまいます。1日の大半である授業が面白くなければ、子供の荒れは加速する一方です。しだいに子どもたちは、「先生の話は聞かなくてもいいんだ」と誤学習をし始めます。
私も苦しみました。子どものために楽しい授業がしたいと思っていたのに、それが出来ない現実。そして、その授業によって荒れていく子どもたち。理想と現実がどんどん乖離していきました。
「もう、いやだ」
そう、言わずにはいられませんでした。
3学校に行きたくない・・・はやく辞めたいと思い続けた日々
体が震え、ベットから起き上がれない。何もしていないのに自然と涙が溢れる。この現象が起きたのは、新卒1年目の夏ころでした。毎日一人で起きることができず、学校に行きたくない日々が続きました。起きても、十分な授業の準備は終わっていません。「今日1日何をしたらいいんだろう」と自己嫌悪に陥りながら目覚めます。学校についても状況は変わりません。ただでさえ準備が不足しているのに、急な会議が入ったり、保護者からの連絡があったりと全く自分の時間はありません。
私の授業中には、子どもたちが教室の中でおにごっこを始めるようになりました。信じられないかもしれませんが、毎日のように続きました。
「はやく、やめたい。俺が教師を続けても子供たちを幸せにしてあげられない。なんで、この子たちは俺が担任になってしまったんだろう。もう、無理だ。本当に申し訳ない。」
放課後、だれもいない教室で10年ぶりくらいに大粒の涙を流しました。
どこにぶつけていいか分からない、悔しさと悲しさ、そして不安。
周りの先生方は親身になって相談を聞いてくれます。
しかし、結局次の日になれば自分が教壇に立ちます。
「学校に行きたくない。この車よ(通勤車)どこかにぶつかってくれ。もう、行きたくない。」と本気で考える日々でした。
伝えたい!このサイトを作った思い
そんな私が今、みなさんに伝えたいこと、それは
「教師は楽しい!」
ということです。
「先生、この前の授業またやって!」
「来年も、先生が担任がいい」
「この1年間、先生のおかげでものすごく成長することができました。」
子供たちから沢山声をかけてもらい、時には手紙をもらうことも増えました。
「今までこんな先生に出会ったことはありませんでした。」
「先生には、感謝の気持ちでいっぱいです。」
保護者の方にも沢山の声をかけていただけるようになりました。
「えっ!!?」
と思われた方もいらっしゃると思います。
そんな苦しい思いをした経験があるからこそ、何度も伝えたいです。
「教師は楽しいのです」
こう感じられるようになったのには理由があります。
「一人でも多くの方にその秘訣を伝えたい」
そう、思いこのブログを立ち上げました。
多くの方に読んでいただけたら嬉しいです。
さて、特に私が大切にしてきたのは、次の3つです。
1授業力を鍛えよう
基本となるのは授業力を身に付けることです。
このことを知った時に、私は驚きました。
子どもの心を知ることや、寄り添い方、言葉のかけ方などを学ぶことの方が直接的でもっと大切ではないかと考えていたからです。
しかし、そうではありませんでした。
最も大切なことは、授業力を身に付けることです。
子どもたちの1日の生活の大半は授業です。この授業を楽しくできるようになることが大切です。ここでの楽しいというのは、子ども自身が知的に満足し、自分でもできたという達成感がある授業を指します。授業の中で、子どもたちが自分の成長を感じていくことが大切です。
2学ぶ習慣を身に付けよう
しかし、この授業力も教師の力を100%で表すなら、全体の7,8%でしかありません。これは、向山洋一氏がかつて著書で述べていたことです。
(向山洋一氏 日本一の教育書を書かれた先生)
つまり、授業の腕を磨く以外の93%にもっと大切な点がいくつもあるということです。それは、教育への思想かもしれません。教育への情熱かもしれません。もっと論理的な内容かもしれません。様々な要素があります。
しかし、その中でも最も簡単に力がついていくのを実感できるのが授業です。自分の授業の腕を高めていくことが大切です。
3仲間を見つけよう
では、どうやって力を付けていくかということをお伝えします。
授業の腕を高める方法は一つです。それは、
「授業の上手い人に自分の授業を見てもらい、アドバイスをもらうこと」
です。これまで私も、200回以上授業を人に見てもらってきました。これが、楽しいんです!(また、別にお伝えします☺)
自分で授業を考え、実際に見てもらう。
いい点も悪い点も指摘してもらい、また授業を直していく。この繰り返しです。このようなことを含めて、共に学ぶ仲間がいるということがとても大切です。一人でやっていると、
「これでいいのかな・・・」
「今日は疲れたからいいか・・・」
と、どうしてもマイナスの行動が増えてしまいがちです。教師はただでさえ多忙と言われる仕事です。その中で、お互いに支えながら叱咤激励しながら取り組むことができたら最高ですよね。
3このサイトが届けたいこと
このように、教師として楽しく過ごしていくためにはいくつもの要素があります。このサイトでは、教師として「楽しく」過ごしていくために必要な情報をお伝えしていきたいと考えています。
1教壇に立つまで
教員採用試験を含め、教壇に立つまでには具体的に何を学び、何を取り組んだらよいのでしょうか。
「本当は、授業についてもっと知りたい」
「読んでおいた方がいい本を知りたい」
「学校の仕事について詳しく知りたい」
そのような要望にお応えしていきます!
このブログを読んでいただければ、安心して新学期を迎えることができます。
2教壇に立ってから
教壇に立ってからも学ばれる方は沢山いらっしゃると思います。
「これってどうするのかな」
「この授業のやり方が分からない」
「ちょっと相談したいな」
このような悩みにもお応えします。
このブログが多くの若い先生方のお役に立てますように。